添喜郎电子书

『恋空』のヒロイン・美嘉の彼氏である桜井弘樹の視点から描かれた『君空』。
ケータイ小説界屈指の大ヒット作品を生み出した美嘉さんの新作『君空』は、もうひとつの『恋空』と言っても過言ではない。
美嘉とヒロを二人でひとつとするなら『君空』の発表で、ようやくひとつの作品となったと言える。
基本的に『恋空』に沿ったストーリー展開で、ヒロの残した日記の部分を除けば美嘉さんの創造と想像、そして妄想で描かれている。
ヒロとﾉｿﾞﾑ、友人達、家族とのやりとりは本人達から聞いたらしいが、それを確かめる術は読み手にはない。
美嘉さんが?妊预à邪驻恻になるのが『恋空』ワールドなのを忘れてはいけない。
ちなみにヒロは、美嘉の友達でありﾉｿﾞﾑの彼女だったｱﾔの事を名前では呼ばずに「美嘉の友達」と呼称している。
この部分はヒロらしい感じがしてなかなか面白い。
身内と美嘉以外の異性は興味なし、といったところだろうか。
『恋空』との相違点がある部分は見逃せない。
二人の出会い
『恋空』→二学期（８月下旬から９月半ばにかけての間）
『君空』→春（なぜか翌年５月で付き合ってから一年弱になっている）
二人の最初のターニングポイントである出会いの時期、周りが恥ずかしくなるほど想い合っている美嘉とヒロの記憶が違うのだ。
日付は憶えてないとしても、「二学期」「春」のどちらかくらいは記憶しているだろう。
言い換えると、今でもブログに当時の思いを綴る大切な人との出会いの時期を美嘉さんが間違えた、という事である。
ストーリーはヒロが悪性リンパ腫に侵された、という読者に対して告白する場面から始まる。
身体の不調を感じたヒロは母親と姉と共に病院へ行き、風邪か何かだと思って受けた圆欷?─坤趣い?Y果に。
保護者と一緒に医者から癌だと告知された後（保護者の承諾を獲てから宣告じゃないらしい）、彼が真っ先に考えたのはかけがえのない存在の美嘉であった。
完治（※）するかどうか判らない、死という終わりを向かえるかもしれない自分と、この先待っているであろう新しい出会いと、隣にいるのは自分ではないかもしれない未来の美嘉の幸せ。
このまま関係を続けていても、近いうちに美嘉の足枷になってしまうのではないだろうか。
そう考えたヒロは断腸の思いで「美嘉と別れる」という選択をする。
理由も伝えぬまま、嫌われるような方法でなんとかして別れようとするが、美嘉はそれでも一緒にいたいと懇願する。
そんな美嘉に対する荒々しい態度と行動の裏に隠したヒロの思いは…。
語られなかった真実とは一体何か。
明かされる新しい事実は何か。
廊下の裏の正体か！？
ゴーストライター説も捨てきれない『君空』ではあるが、美嘉さんらしい不可解な日本語（高校２年に進学、不快な違和感、星のくず等）、頻繁に比喩を用いてそれらしく書いているつもりが妙な表現ばかりになっており、そことなく漂うおかしなニホイは美嘉さんが持つ独特の表現力が為せる技である。
表現力については「素人だから仕方ない」と済ませされてきた部分があった『恋空』だが、『君空』は書籍化を約束されての執筆となり、美嘉さんはもはやプロと同列にいると言えるだろう。
お金を出して買う方のために正しい日本語と表現を遣い、矛盾や間違いのないような話の展開を進め、担当による最終チェックも怠ることなくして欲しいとは思うが…。
ちなみに無菌室に入った様子は全くない。
真実が明かされるどころか新しい矛盾を生み、ますます謎が深まるばかりの『恋空』のサイドストーリー『君空』は、公式サイトにてただ今配信中！
ヒロと接触のなかった優はあまり出て来ないんだろうな。
美嘉を学校に迎えに来た優をヒロが目撃する場面、ｱﾔが美嘉と優がラブラブだとヒロに向かって強調する辺りくらいか。
ヒロから見た優の印象がどうだったか、少々気になる。
ちなみに、クリスマスパーティーを抜け出し、一人で公園にゴミ捨てに行った美嘉を探す優が哕灓工胲嚖颔谣恧弦姢?堡皮い搿